株式会社廣清工務店

クロスにカビが!壁紙のカビを拭き取る簡単な処理方法を紹介!


 
 

「壁紙」とは、家の壁や天井等に張る内装材のるシートのことを言います。
天井に貼ることも多いため、建築業界では「クロス」と呼ぶこともあります。
クロスには、布、ビニール、和紙などが使われますが、
近年は、シックハウス対策として自然素材系のクロスを採用したり、
ペットのいる家では、高い防臭性を備え、引っかき傷に強い素材を採用するケースが増えています。
しかし、そんなクロスにどうしてカビが生えるのでしょうか。
今回はクロスに生えたカビの処理方法についてご紹介します。
 

■壁紙にカビが生える原因と予防

カビは水回り特有の汚れと考えられがちですが、その原因のほとんどは湿気にあります。
カビは湿度が75%以上、室温が25℃以上の環境になると活発に繁殖します。
湿気の多い日本では、クロスにカビが生える可能性が高く、とくに梅雨時期には注意が必要です。
洗面所やキッチンといった水回りはもちろんのこと、
湿度が高い玄関や、リビングでも温度差で結露がよく出る窓まわりや、
空気が滞留しやすい部屋の隅、棚の裏などはカビが発生しやすいです。
そんなカビの予防には、湿度の管理が重要になってきます。
まずは空気が淀まないよう、除湿器や換気扇、サーキュレーターなどを活用して空気を循環させましょう。
タンスなどの家具は5cm~10cm、冷蔵庫などは10cm~15cmほど壁から離して配置します。
埃などもカビの原因になるので、こまめな掃除を心がけましょう。
 

■家庭でできる簡単なカビ取りの方法

クロス表面に生えたカビの除去は、殺菌効果のある消毒用アルコールでふき取るだけでOKですが、
もしそれでも落ちない場合は、水に食器用洗剤を少し混ぜて、雑巾でカビが生えている部分を優しくこすりましょう。
アルコールや食器用洗剤を混ぜた水は、
使用する前に、クロスの目立たない部分で試してダメージを受けないか確認してからにしてください。
そして、カビが落ちたら換気をして表面を完全に乾かします。
 

また、酢と重曹を使う方法もあります。
用意するのは、酢、水、重曹、消毒用エタノール、スプレーボトル、雑巾などです。
下処理として、まず、壁紙のホコリを雑巾やハンディモップで掃除してから、
酢を倍量の水で薄めたものをカビにスプレーします。
その後、重曹小さじ1に対して水100mlを混ぜたものをカビにスプレーし、
約5分放置してから雑巾で拭き取ります。柔らかい歯ブラシなどで擦ってもいいです。
最後に消毒用エタノールをスプレーし、部屋の換気をよくして乾かします。
それでも、黒ずみなどが残っていて気になる場合は「塩素系漂白剤」か「カビ取り洗剤」を使用します。
どちらを使用するか選ぶのに重要なポイントは“クロスが水を吸うか吸わないか”になります。
これは、水を濡らした指で触れたり、少量をスプレーすると判別できます。
 

【水を吸わない壁紙の場合】
洗面所や浴室、キッチンなど、水回りの壁は水を弾くタイプの壁や、ビニールクロスの壁紙には、
ジェル状の「塩素系漂白剤」を歯ブラシなどでカビを飛散させないように優しく塗り込み
(※色落ちしないか目立たないところで試してください。)、
処理後は漂白剤が残らないよう水拭きし、さらに乾拭きして乾かします。
 

【水を吸う壁紙の場合】
砂壁や漆喰や布クロスなど水を吸うタイプには、固く絞った雑巾で優しく擦り、
残ったカビに「壁紙用カビ取り洗剤」をつけて、乾いたら雑巾で拭き取ります。
この時、拭き取ったカビを散らしてしまわないように、雑巾は一度拭き取った面を再度使わないようにしましょう。
また、塩素系漂白剤やカビ取り洗剤の使用は、換気に注意し、使用後はしっかり乾燥させましょう。
 

●まとめ

カビはあっという間に家中に広がるため、早めに対策することが必要です。
表面だけに発生したカビならば簡単に処理することはできますが、
下地にカビの菌が入り込んでしまった場合には対処が難しくなるので、こまめに目を配ることが大切です。
もし大量にカビが発生し、手に負えないた場合には、クロスを張り替えてくれる会社に相談することをおすすめします。